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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

糖尿病網膜症術後の失明例

著者: 松本美保1 白川慎爾1 庄司治代1 佐藤美菜子1 細川理恵1 藤田哲1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1251 - P.1255

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(P1-3-13) 1997年の1年間に硝子体手術を行った1/3眼106例を検討した。原因疾患は,糖尿病網膜症53眼,網膜剥離32眼,黄斑円孔9眼,網膜上膜6眼,網膜中心静脈閉塞症4眼,その他7眼であった。2段階以上の視力改善が78眼(69%),不変が28眼(25%),2段階以上の悪化が4眼(4%),失明が3眼(3%)であった。視力低下例は網膜剥離4眼であり,失明は糖尿病網膜症3眼であった。網膜剥離では最終的に視力が回復した。糖尿病網膜症での失明は不可逆性であり,その原因は,前部増殖性硝子体網膜症と血管新生緑内障であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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