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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

脈絡膜コロボーマに網膜分離症様変化を合併した黄斑網膜剥離の治療経験

著者: 長野悦子1 平形明人1 忍足和浩1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1261 - P.1263

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(P1-1-8) 脈絡膜コロボーマに網膜分離症様の稀な形を合併した黄斑網膜剥離の治療経過について報告した。症例は22歳,男性。両眼脈絡膜コロボーマの診断を受けていたが,1か月前からの変視症を主訴に受診した。初診時の左眼矯正視力は0.7で,脈絡膜コロボーマに接する円形の網膜分離症様の漿液性剥離と,その内部に外層網膜剥離が存在した。硝子体の液化は著明であった。視力低下が進行し,硝子体手術,意図的後部硝子体剥離作成,ガスタンポナーデを施行した。術後,視力は1.2に回復し,網膜分離症様所見と黄斑網膜剥離も消失したことにより,硝子体の牽引が病態に関与していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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