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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

初診時眼科未治療の増殖糖尿病網膜症患者の術後視力予後

著者: 加藤もと子1 池尻充哉1 四倉次郎1 津山嘉彦1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1269 - P.1273

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(P1-1-21) 初診時に眼科未治療の増殖糖尿病網膜症20例26眼の硝子体手術を過去3年間に行い,その成績を検討した。術後最高視力は22眼(84%)で2段階以上改善した。黄斑剥離がない18眼では17眼(94%)で改善し,黄斑剥離のある8眼では5眼(63%)で改善した。術後の経過中に視力の再低下が起こる症例が多く,最終視力は概して不良であった。その原因には,緑内障,白内障,黄斑変性が主であった。初診時に眼科未治療で網膜症が進行している症例にも硝子体手術が有効であるが,術後の緑内障と黄斑障害に配慮する必要があると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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