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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

外傷性黄斑円孔の臨床経過

著者: 冨井厚1 池田尚弘1 来栖昭博1 三村治1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1274 - P.1278

文献概要

(P1-1-32) 鈍的外傷による黄斑円孔6例6眼の臨床経過を検索した。全例が男性で,年齢は10歳から28歳(平均17歳)であった。3か月以上の観察期間中,後部硝子体剥離は皆無であった。4眼で円孔は自然閉鎖し,受傷から閉鎖までの期間は2週から5か月,平均10週であった。他の2眼には円孔発症後1〜2か月後に硝子体手術を行い,円孔は閉鎖した。全6眼で視力は2段階以上改善した。今回の結果と文献から,外傷性黄斑円孔には自然寛解する事例が多いこと,そして発症から3か月を経過しても自然閉鎖しない場合には,硝子体手術を考慮すべきことが結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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