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特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著
コンフォスキャン®による角膜の計測と観察の問題点
著者: 石川隆1 田中稔1
所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科
ページ範囲:P.1279 - P.1285
文献購入ページに移動(P2-1-2) 目的:コンフォーカルマイクロスコープは,角膜各層の細胞や神経などの形態学的観察が可能であり,Zスキャン装置により角膜の上皮や全層の厚さの測定ができる。これを臨床的に用い,装置の有用性と改良されるべき点を検討する。
対象と方法:コンフォスキャン(トーメイ)を使用した。対象は,20年以上のハードコンタクトレンズ装用者14眼,ステロイド大量療法中の8眼,糖尿病眼10眼,正常対照16眼である。これらについて角膜上皮と全層厚を測定し,形態学的に観察した。
結果:正常眼の角膜厚は492.9±13.1μm,角膜上皮厚は46.9±2.78μmであった。角膜厚と上皮厚は,コンタクトレンズ装用眼では,正常眼とステロイド治療眼に比べて有意に減少していた。
結論:コンフォーカルマイクロスコープで,スペキュラーマイクロスコープではできない角膜の形態を観察することができた。画質の改善,測定誤差の減少,固視点の安定化などが今後の課題である。
対象と方法:コンフォスキャン(トーメイ)を使用した。対象は,20年以上のハードコンタクトレンズ装用者14眼,ステロイド大量療法中の8眼,糖尿病眼10眼,正常対照16眼である。これらについて角膜上皮と全層厚を測定し,形態学的に観察した。
結果:正常眼の角膜厚は492.9±13.1μm,角膜上皮厚は46.9±2.78μmであった。角膜厚と上皮厚は,コンタクトレンズ装用眼では,正常眼とステロイド治療眼に比べて有意に減少していた。
結論:コンフォーカルマイクロスコープで,スペキュラーマイクロスコープではできない角膜の形態を観察することができた。画質の改善,測定誤差の減少,固視点の安定化などが今後の課題である。
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