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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

コンタクトレンズ装用による角膜内皮障害と安全基準

著者: 市岡博1

所属機関: 1市岡眼科クリニック

ページ範囲:P.1286 - P.1290

文献概要

(P2-1-28) 55歳以下で他の眼疾患を伴わないコンタクトレンズ装用者(1,369眼686例)の角膜内皮細胞障害につき検討した(ハードコンタクトレンズ891眼,ソフトコンタクトレンズ478眼)。細胞密度が2,000cells/Mm2以下の例を6例10眼認め,ソフトコンタクトレンズ,ハードコンタクトレンズそれぞれの典型例を供覧した。分析については単純化するために,障害程度は細胞密度のみで評価し,装用期間,1日平均使用時間の2項目につき検討した。装用期間については内皮障害との相関がなかった。1日平均装用時間も直接的相関をみなかったが,細胞密度2,500ce〜ls/mm2の症例については1日装用時間12時間以上と以下の群に有意差を認めた(pく0.001)。また,12時間以下の症例には2,500cells/mm2以下の例はなかった。コンタクトレンズ装用者は定期的に内皮検査をするべきであり,1日装用時間を12時間以下にとどめるのが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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