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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

活動性眼病変を合併した神経ベーチェット病の1例

著者: 山口郁子1 清水暢夫1 大原國俊1 岩崎容子2 伊東文行2

所属機関: 1日本医科大学附属第二病院眼科 2日本医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1301 - P.1304

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(P3-1-15) 眼症状と同時期に発症した神経ベーチェット病の1例を経験した。症例は27歳,女性。陰部潰瘍,結節性紅斑,口腔アフタ性潰瘍,虹彩毛様体炎がみられ,完全型ベーチェット病と診断した。経過中,視力右(0.6)と低下し,両虹彩炎の増悪と右眼硝子体出血,左眼底出血,血管炎を生じた。翌日,記銘力と見当識障害を認め,髄液所見で細胞数,蛋白の増加,およびMRIのT2強調画像で右基底核に高信号域を認めた。神経ベーチェット病と診断し,プレドニン100mgから漸減療法を開始した。ステロイド大量全身投与により神経症状とともに眼症状の消退を認めたが,今後、重篤な眼発作を起こす可能性もあり,慎重な経過観察が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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