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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

硝子体手術により虫体が証明されたocular toxocariasisの1例

著者: 伊集院信夫1 志水敏夫1 福原潤2 名和良晃3 原嘉昭3 西信元嗣3 西山利正4

所属機関: 1奈良社会保険病院眼科 2奈良県立三室病院眼科 3奈良県立医科大学眼科学教室 4奈良県立医科大学寄生虫学教室

ページ範囲:P.1305 - P.1307

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(P3-1-32) 幼虫移行症の1つであるocular toxocariasisは本邦においても増加しつつある疾患であるが,この疾患の診断と治療は困難なことが多い。今回筆者らは,硝子体混濁と眼底周辺部の白色隆起性病変を認めた40歳の女性のocular toxocariasisに対し,早期に診断し硝子体手術を行った。結果,良好な術後視力が得られ,また眼球を摘出することなく硝子体手術により得られた標本にて,病理組織学的検査によりTbxocara canisが証明され確定診断に至った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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