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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

アトピー性網膜剥離に対する白内障手術を併用した強膜バックリングの手術成績

著者: 星出実香1 石田晋1 篠田啓1 川島晋一1 桂弘2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室 2国家公務員共済組合連合会立川病院眼科

ページ範囲:P.1308 - P.1311

文献概要

(P1-2-17) アトピー性網膜剥離に対する初回手術として,強膜バックリングに白内障手術を併用した14例15眼を対象とし,その手術成績について検討した。白内障の術式は経角膜輪部水晶体・前部硝子体切除術(LE)3眼,水晶体吸引術(ASP)6眼,水晶体吸引術+眼内レンズ挿入術(IOL)6眼であった。全体の初回復位率は80%作最終復位率は93%であった。初回手術後再剥離を生じたのは7眼で,白内障術式別ではLE群2眼(67%),ASP群3眼(50%),IOL群2眼(33%)であった。その原因は,新裂孔5眼(毛様体雛襲部1眼,毛様体扁平部3眼,赤道部1眼),PVR 2眼であった。なお,皺襞部裂孔による再剥離はASP群であった。手術成績に関して白内障術式による明らかな差はみられず,患者のQOLを考えれば,眼内レンズ挿入の同時施行も考慮してよいと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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