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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

自然発症した眼窩内血腫の1症例

著者: 中嶋順子1 石村博美1 岩見達也2 目加田篤2 西田保裕2

所属機関: 1済生会滋賀県病院眼科 2滋賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1347 - P.1350

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(P3-2-36) 56歳の女性が急激な片眼性の眼球突出を主訴として受診した。Computed tomography (CT).magnetic resonance Imaging (MRI)・脳血管造影(CAG)検査にて特発性眼窩内血腫と診断した。眼窩内血腫の原因は外傷によるものが多く,自然発症例は稀である。MRI検査では,出血の量や視神経への損傷の評価がCT検査と比較して容易であった。保存的療法が可能と判断し重ステロイド投与を行った。約20日間で血腫は消退した。血腫の診断には従来からいわれているとおりCT検査が有用であるが,治療方針の決定にはMRI検査が有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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