文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)
学会原著
文献概要
(P4-3-15) 早期緑内障に関する知見を得るために,網膜神経線維層厚をNerve Fiber Analyzer GDxTMで測定した。対象は視野障害のある早期緑内障38例50眼,進行した視野障害のある緑内障16例22眼であり.年齢が一致する正常11例20眼である。検討した15のパラメータのうち、進行群で12のパラメータに正常群と比較して有意差があった。早期群では,82%に1項目以上のパラメータが異常値(p<0.05)を示したが,正常群と比較して有意差があったのは,下側のdeviation from normalとinferioraverageだけであった。緑内障症例全体に対する特異度は80%,感度は78%,早期緑内障群の感度は72%であった。以上,緑内障の早期診断に直結する結果は得られなかった。
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