icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

臨床報告

緑内障眼における角膜厚の検討

著者: 落合恵蔵1 青山裕美子1 宮崎正人1 上野聰樹1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1370 - P.1374

文献購入ページに移動
 原発開放隅角緑内障85眼,正常眼圧緑内障66眼,高眼圧症33眼の94名184眼で,角膜中央部の厚み(角膜厚)を測定し,眼圧,視野,病型,薬剤との関係を検索した。角膜厚の平均値は,正常眼圧緑内障で531.1μmであり,他の2群よりも有意に薄かった。原発開放隅角緑内障と正常眼圧緑内障での角膜厚を平均値未満と以上の2群に分けるとき,視野障害が進行している眼では,角膜厚が平均値未満であるものが多かった。以上の結果から,病型を考慮した角膜厚測定が,病期診断に有用であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?