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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

臨床報告

脈絡膜新生血管に対する外科的除去術の成績

著者: 間渕文彦1 荻野誠周1 川村昭之2 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院 2川村眼科医院

ページ範囲:P.1375 - P.1379

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 中心窩下の脈絡膜新生血管膜除去術を16例16眼に行った。加齢黄斑変性症11眼,特発性新生血管黄斑症2眼,近視性新生血管黄斑症3眼である。平均10.3か月の経過観察で,視力改善が6眼,不変6眼,悪化4眼であった。術前のフルオレセインまたはインドシアニングリーン螢光眼底造影での新生血管膜の大きさは,術中で確認した新生血管膜よりも小さかった(p<0.005)。術後のフルオレセイン螢光眼底造影で網膜色素上皮障害が軽度な症例では,高度な症例よりも視力が改善していた(p<0.05)。手術による視力改善は,中心窩下の網膜色素上皮の強い障害なしに新生血管膜を除去できるような症例を選択することが重要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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