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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

臨床報告

眼窩内に発生したsolitary fibrous tumorの1例

著者: 中村靖1 大塚賢二1 橋本雅人1 一宮慎吾2 佐藤昌明2

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2札幌医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.1381 - P.1384

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 27歳男性が,3か月前からの無痛性で緩慢に進行する左眼の内眼角部腫瘤を主訴として受診した。CTでは高吸収域があり,MRIではT1とT2強調画像の双方で低信号を示した。Gd-DPTA造影では軽度の造影効果があった。摘出した腫瘍は病理組織学的に,錯綜した膠原線維束を伴うspindle cellの増生像があった。いわゆるpatternless patternであり作免疫染色でvimentin (+),CD34(+),S-100(−)であり,solitary fibrous tumorと診断した。本疾患は,主として胸膜に発生する腫瘍であり,眼窩内に生じるのはごく稀である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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