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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズと後嚢との間隙にみられた高散乱性液状物質の画像診断

著者: 中泉裕子1 佐々木洋1 春日孝文1

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1391 - P.1395

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 眼内レンズ(PMMAレンズ)挿入術後1年〜3年半後にIOL後面と後嚢との間に液状の貯留物質が出現した3例を報告した。3例はともに後嚢下白内障例で,糖尿病網膜症を有している。いずれも前房側,後眼部にも眼内炎症を疑わせる所見はなく,また前房深度,屈折も術後早期と変わりなく,視力,眼圧への影響もみられなかった。Scheimpflugスリット画像から液状物質が呈する光学特性は,眼内レンズ後面と後嚢の距離が長い症例ほど高かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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