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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

連載 眼の組織・病理アトラス・153

房水の経ぶどう膜強膜流出路

著者: 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1422 - P.1423

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 前房水の大半は前房隅角の線維柱帯trabecular meshworkを通って,シュレム管Schlemm's canalに入り,眼外へ去る。この通常の経シュレム管房水流出路とは別に,房水の経ぶどう膜強膜流出路uveoscleral route of aqueous humor outflowがある(図1)。
 毛様体の前端および虹彩の表面には限界膜が存在しないので,前房水は毛様体および虹彩実質の中に容易に入りうる。毛様体実質に入った房水はぶどう膜に沿って眼球の後方へ向かい,強膜を経由して眼外へ流出する。これを経シュレム管による房水の主要流出路と区別して,経ぶどう膜強膜流出路と呼ぶ。前房内に追跡子を注入して,その動きを追跡して確認された房水の経ぶどう膜強膜流出路は次のようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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