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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻7号

1999年07月発行

臨床報告

眼科所見から発見された下垂体腺腫の3例

著者: 錦織修道1 坂本恵美1 白井尭子1 藤田啓2 松林光太3 田淵昭雄4

所属機関: 1明世社白井病院 2藤田脳神経外科病院 3松林眼科医院 4川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1441 - P.1446

文献概要

 眼科所見から発見された下垂体腺腫の3例を報告した。全例ともCTあるいはMRIが行われた。症例1と2は限界フリッカー値の低下,および動的視野で耳側内部イソプターの沈下とマリオット盲点の拡大を示した。そのうち症例2は視力低下とrelative afferent pupillary defectも示したため,当初,球後視神経炎と診断された。症例3は動的視野で両鼻側周辺視野の欠損を示した。症例1と2はいわゆる“視交叉症候群”に相当した。一方,症例3のような両鼻側周辺視野欠損を示す下垂体腺腫例は稀である。下垂体腺腫はこれら3例のようにさまざまな眼科所見を呈することもあるため,診断に注意を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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