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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床報告

後部硝子体剥離に伴う裂孔原性網膜剥離に対する一次的硝子体手術

著者: 引地泰一1 吉田晃敏1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1455 - P.1458

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(1)後部硝子体剥離に伴い発生した網膜裂孔がある,(2)赤道部よりも周辺側に網膜裂孔が存在しない,(3)増殖硝子体網膜症がGrade C1以内にとどまる,の条件を満たす18眼の裂孔原性網膜剥離に対し,同一術者が施行した経強膜的処置を併用しない一次的硝子体手術の治療成績を検討した。白内障の強い2眼(11%)に対してのみ白内障同時手術を行った。一次的硝子体手術により全例で網膜は復位し,術後1年間,再発はみられなかった。術後に白内障が進行した2眼(11%)に対し,白内障手術を行った。膜剥離術を必要とするような黄斑パッカーが生じた症例はなかった。今回の手術適応は,一次的硝子体手術で確実に網膜復位が得られるための症例選択として有用であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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