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臨床報告
眼内操作のみで行う硝子体中落下眼内レンズの縫着法
著者: 横山光伸1 出田秀尚1 稲用和也1 服部匡志1 塙本宰1 籠谷保明1
所属機関: 1出田眼科病院
ページ範囲:P.1463 - P.1465
文献購入ページに移動3ポートを作成し,単純硝子体切除を行ったのち,硝子体中に落下した眼内レンズを虹彩上にのせ,輪部から1.5mm離れた強膜刺入創と対側のサイドボートを利用してプロリン糸のループを2つ作り,これにより眼内レンズのハプティクスを毛様溝に固定した。
この術式の利点は,眼内レンズを出し入れする切開創を作成しないことにより術中の低眼圧が生じにくいこと,また,切開創による乱視は発生しないことである。
眼内レンズは縫着糸のループで固定されており,直接縫合していないため,センタリングが容易であった。
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