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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床報告

ミトコンドリアDNA解析にて確定診断されたレーベル病の女性例

著者: 小笠賢一1 西澤仁志1 西佳代1 西起史1

所属機関: 1西眼科病院

ページ範囲:P.1479 - P.1483

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 25歳女性が2週間前からの急激な右眼障害で受診した。右眼に乳頭の発赤と中心暗点があった。患者は喫煙と飲酒癖があり,母方の祖父と叔父2名の計3名に高度視力障害があった。初診から5週後に左眼に右眼同様の異常が生じた。ミトコンドリアのDNA解析で11778番塩基に変異があり,レーベル病の診断が確定した。患者の母と弟は視力は良好であったが,両名に同じミトコンドリアの点突然変異が証明された。弟には両眼に中心暗点があった。母を本症の保因者期,弟を潜在期と診断した。本症が女性にも発症すること,そしてミトコンドリアDNA解析が診断確定に有用であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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