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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床報告

交通外傷による麻痺性斜視の手術成績

著者: 河野玲華1 大月洋1 長谷部聡1 杉原倫夫1 細川満人1 山根貴司1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1497 - P.1500

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 1985年から1997年の13年間に,岡山大学医学部附属病院眼科で手術を行った交通外傷性の麻痺性斜視89例の手術成績とその問題点を検討した。症例の内訳は,動眼神経麻痺21例(24%),滑車神経麻痺48例(53%),外転神経麻痺13例(15%),複合神経麻痺7例(8%)で,複合神経麻痺には重度の脳損傷が多くみられた。受傷1年以内に53例(56%)が初回手術を受けた。64例(72%)が機能的治癒を得た。治癒率が最も良好であったのは滑車神経麻痺で90%,最も不良であったのは動眼神経麻痺と複合神経麻痺の43%であった。動眼神経麻痺と複合神経麻痺に対する新しい手術治療の開発が今後の課題と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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