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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻8号

1999年08月発行

臨床報告

乳頭小窩・黄斑症候群の走査型レーザー検眼鏡所見

著者: 塚本比奈子1 白井正一郎2 水野晋一3

所属機関: 1公立尾陽病院眼科 2豊橋市民病院眼科 3名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1545 - P.1549

文献概要

 乳頭小窩・黄斑症候群の2例を走査型レーザー検張鏡(scanning laser ophthalmoscope;SLO)で観察した。乳頭小窩は通常の検眼鏡で不明瞭な場合でも,SLOを用いると深達性のあるダイオードレーザーで暗い陰影として鮮明な観察が可能であった。また,合併症としての黄斑円孔,網膜剥離,視神経線維層欠損の範囲はアルゴンレーザーで明瞭に観察できた。SLOでは網膜剥離の境界,網膜厚の変化などが捉えやすいことから,網膜の浮腫が初期病変と考えられている乳頭小窩・黄斑症候群では,SLOによる詳細な観察が診断や治療方針の決定,予後判定に有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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