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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻8号

1999年08月発行

臨床報告

Ultrasound biomicroscopeによる隅角癒着解離術,レーザー隅角形成術施行後の隅角形態の観察

著者: 春田雅俊13 山川良治1 青山裕美子2 上野聰樹2

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科 2聖マリアンナ医科大学眼科学教室 3京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室

ページ範囲:P.1563 - P.1567

文献概要

 慢性閉塞隅角緑内障7眼に対して,白内障手術を併用した隅角癒着解離術を行い,術後にレーザー隅角形成術を行った。白内障手術を併用した隅角癒着解離術後では,超音波生体顕微鏡(ultrasoundbiomicroscope:UBM)による生体計測で,angle opening distance250μm (AOD 250)は術前と比べて変化がなく,angle Opening distance 500μm (AOD 500)は有意に増加していた。白内障手術を併用した隅角癒着解離術では隅角の開大が得られるが,周辺部は狭隅角になる傾向があった。さらにレーザー隅角形成術を行ったのちには,AOD 250は有意に増大し,AOD 500には変化がなかった。レーザー隅角形成術は周辺部の隅角の形態改善に有効であり,隅角癒着解離術後の再癒着を防止すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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