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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻8号

1999年08月発行

臨床報告

サルコイドーシスの臨床統計

著者: 石原麻美12 鳥山聖子1 鈴木高佳1 中村聡1 石田敬子2 石原広文2 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2ひよし眼科医院

ページ範囲:P.1583 - P.1588

文献概要

 1991年から1997年に横浜市立大学医学部附属病院眼科を受診したサルコイドーシス患者91例について,診断方法,眼科的所見ならびに全身病変の合併についてretrospectiveに検討した。組織診断群は75例(82%)であり,経気管支肺生検および皮膚生検で診断された割合が高かった。また,眼症状を有する症例は68例(75%)であり,組織診断群と臨床診断群では後者に続発緑内障の頻度が有意に高かった以外,眼科的所見に差はみられなかった。一方,眼症状を有する群では顔面神経麻痺をはじめとする神経病変の合併頻度が高い反面,皮膚病変の合併頻度が有意に低く,眼症状の有無で全身病変の合併頻度に相違がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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