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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻8号

1999年08月発行

臨床報告

脳室周囲白質軟化症に視神経異常と外斜視を合併した1例

著者: 高橋真紀子1 河野玲華1 長谷部聡1 大月洋1 中平洋政

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1593 - P.1597

文献概要

 外斜視に視神経異常および視野欠損を合併し.MRI検査で脳室周囲白質軟化症(periventricularleukomalacia:PVL)がみられた22歳女性の1例を報告した。周産期に頭蓋内出血の既往があり,これがPVLの成因と推察した。PVLが本症例にみられた外斜視,視神経異常の原因と考えた。外斜視に対する手術により整容治癒は得られたものの,立体視の獲得はできなかった。乳幼児期に早期診断・治療ができていれば,よりよい治療結果が得られた可能性もあり,PVLの早期診断とこれによる眼合併症の早期発見・早期治療が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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