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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻9号

1999年09月発行

文献概要

臨床報告

遷延性原田病のステロイド治療経過中に角膜穿孔をきたした1症例

著者: 常世佳希1 落合万理1 山上聡1 川島秀俊1 水流忠彦1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1675 - P.1678

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 現在66歳の男性が,30歳のときに原田病を発症した。炎症が遷延し,ステロイド薬の内服と点眼を続けていた。51歳で右眼白内障手術を受けた。61歳のときに角膜潰瘍が生じ,角膜びらんを繰り返して角膜中央部が菲薄化した。64歳でデスメ膜瘤が生じ,角膜が穿孔したので全層角膜移植を行った。角膜菲薄化の原因として,長期のステロイド薬の点眼による副作用,ドライアイによる薬剤毒性の増強などが考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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