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1998年初め,アメリカのGeron companyが,細胞レベルでの老化の抑制に成功し,5年以内にはヒトの老化を抑制する薬を開発できると発表し,話題になった。今,老化の研究はかなり進んできており,非常におもしろい研究分野になってきている。老化の学説は,遺伝子に内蔵されたプログラムによって進行するというプログラム説と,細胞に変異が蓄積して最終的に細胞分裂が止まると考えるエラー蓄積説に大別される。ここでは,プログラム説を中心に老化の分子機構である細胞老化と,網膜色素上皮細胞の細胞老化について述べる。
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