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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻1号

2000年01月発行

文献概要

臨床報告

角膜屈折矯正手術の合併症

著者: 佐久間俊郎1 貞松良成1 加藤卓次1 石川隆2 中安清夫1 田中稔2 金井淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2順天堂大学浦安病院眼科学教室

ページ範囲:P.31 - P.38

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 角膜屈折手術後に合併症が生じた5症例を検索した。術式は,放射状角膜切開術(radial keratotomy:RK),エキシマレーザー角膜屈折矯正手術(photorefractive keratectomy:PRK),レーザー角膜内切削形成術(laser in situ keratomileusis:LASIK)のいずれかである。RKでは,遠視化と術後不正乱視と屈折値の日内変動が各1例に生じた。PRKでは,屈折のもどり(再近視化)と上皮下混濁が1例にあった。LASIKでは,角膜フラップおよび実質前層の混濁と角膜フラップ下の異物が各1例にあった。現時点では,上記の3術式とも完成されたものではなく,予想される合併症に対して十分な対策を立て,それぞれの術式の長所や短所を考慮して適応を選択することが望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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