文献詳細
臨床報告
文献概要
3年前に汎網膜光凝固を受けている増殖糖尿病網膜症の59歳男性(症例1)の左眼と,前増殖糖尿病網膜症の49歳男性(症例2)の右眼の経過を,光干渉断層計(OCT)で追跡した。2症例ともびまん性黄斑浮腫があった。症例1では視力低下に先行して網膜厚が増大した。症例2では黄斑浮腫に対して硝子体手術を予定していたが,OCTで網膜厚の減少傾向が確認されたので手術を延期したところ,手術を行うことなく視力が改善した。2症例とも全身状態などのために,蛍光眼底造影は実施できなかった。
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