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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻1号

2000年01月発行

文献概要

臨床報告

特発性黄斑上膜に対する硝子体手術後の中心窩網膜厚と網膜感度

著者: 熊谷和之1 荻野誠周1 出水誠二1 新城歌子1 塩屋美代子1 上田佳代1

所属機関: 1新城眼科医院

ページ範囲:P.59 - P.62

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 特発性黄斑上膜15眼に対する硝子体手術を行った。視力,中心窩網膜厚,中心窩網膜感度を術前,術後1,2,3,6か月に測定した。中心窩網膜厚はRetina MapTM,中心窩網膜感度はハンフリー視野計を用いて測定した。術後,視力は有意に改善し,網膜厚は有意に薄くなったが,網膜感度は改善しなかった。術前は中心窩網膜厚および網膜感度と視力は有意に負の相関を示した。術後は相関しなかったが,術後後期ほど負の相関傾向を示した。内境界膜剥離眼は非剥離眼と比較して,視力改善度には差がなかったが、中心窩網膜感度の改善度は有意に悪かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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