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連載 眼科手術のテクニック・130
増殖硝子体網膜症における周辺部増殖の処理
著者: 白神史雄1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1660 - P.1661
文献購入ページに移動 この四半世紀における硝子体手術のめざましい発展はいうまでもないが,今もなお克服できない疾患に増殖硝子体網膜症(proliferative vitreoretin-opathy:PVR)がある。特に医原病ともいうべき前部増殖が生じると,何回も手術を行って,最終的にシリコーンオイルが抜けないといった不成功に終わることが決して少なくない.しかし,術式の改良によって復位率を向上させる努力は続けるべきで,難しいものは難しいと簡単にあきらめるべきではない。現状では,復位率100%は無理であろうが,90%以上は可能と筆者は考えている。
今回は,広角観察システム,周辺部観察用の拡大コンタクトレンズといった,改良された観察システムや内境界膜(internal limiting membrane:ILM)のみならず網膜上増殖膜や周辺部残存硝子体のインドシアニングリーン(indocyanine green:ICG)染色などを利用した筆者のPVR手術を紹介する。
今回は,広角観察システム,周辺部観察用の拡大コンタクトレンズといった,改良された観察システムや内境界膜(internal limiting membrane:ILM)のみならず網膜上増殖膜や周辺部残存硝子体のインドシアニングリーン(indocyanine green:ICG)染色などを利用した筆者のPVR手術を紹介する。
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