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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻10号

2000年10月発行

文献概要

臨床報告

内境界膜剥離を併用した高度近視黄斑円孔網膜剥離手術

著者: 林佳枝1 櫻井真彦2 平林多恵2 井上治郎3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3医療法人社団済安堂井上眼科病院

ページ範囲:P.1681 - P.1685

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 高度近視に伴う黄斑円孔網膜剥離を有する15例16眼に対し,後部硝子体皮質および内境界膜と考えられる網膜表面の薄い膜様組織の除去を併用した硝子体手術を施行し,その手術成績を検討した。膜様組織はバックフラッシュニードルを用いた網膜表面の擦過吸引により断端を起こし,その後マイクロ鉗子にて剥離した。13眼(81%)では初回手術で復位し,3眼では再剥離を生じたが同様の方法で再手術にて復位した。再手術の際には前回手術時に取り残したと思われる膜様組織が除去できた。本疾患では後部硝子体皮質および内境界膜と考えられる網膜表面の薄い膜様組織を徹底的に除去することで,網膜復位が得られる可能性が高いと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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