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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻10号

2000年10月発行

文献概要

臨床報告

特発性黄斑上膜における内境界膜剥離後の走査レーザー検眼鏡所見

著者: 石川太1 荻野誠周1 平根昌宣1 渥美一成1 大竹基仁1 沖田和久1 白井美恵子1

所属機関: 1総合上飯田第一病院眼科

ページ範囲:P.1693 - P.1696

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 特発性黄斑上膜の剥離手術を行った21眼を,走査レーザー検眼鏡のアルゴンブルーで検索した。12眼では黄斑上膜のみを剥離し,10眼では内境界膜を合わせて剥離した。黄斑上膜のみを除去した症例のうち11眼(91%)では,網膜の表層ひだが2か月後に残存していたが,内境界膜を合わせて除去した群では全例で術翌日に消失していた。後者では,網膜の視神経線維層の走行が明瞭に判別でき,内境界膜の剥離部と非剥離部の境界が確認できた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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