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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻10号

2000年10月発行

文献概要

臨床報告

Engelmann病の1症例

著者: 田中雄一郎1 仲泊聡1 溝渕宗秀1 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1703 - P.1708

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 Engelmann病による視神経症の1例を報告した。症例は24歳男性で,小児期よりEngelmann病の診断を受けていたが,眼の掻痒感と流涙にて眼科を受診したところ,視神経乳頭浮腫が認められた。視野およびCT所見より,視神経管の狭細化による視神経症と診断した。ステロイド療法を施行したところ,視野所見の著明な改善がみられた。Engelmann病の眼所見に関する治療の報告は稀で,手術療法が主であるが,症例によつてはステロイド療法が有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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