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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている

1.診断に必要な基本技術 一般的検査

フレアセルメータ

著者: 澤充1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.28 - P.30

文献概要

 はじめに
 フレアセルメータは前眼部炎症に伴って生じる血液房水関門の破綻による房水中の蛋白濃度の増加と細胞数を測定する目的で開発された装置である(図1)。本装置による検査は「レーザー前房蛋白細胞数検査」として保険適用になってすでに10年以上になる。正しい検査結果を得るには適正な検査条件のもとでの測定と測定結果の解釈が必須である。これには検査法の原理を理解することが必要である。近年はすぐれた検査法,自動化装置が開発されているが,測定原理・条件を無視した検査結果のひとり歩き,すなわち不適切な測定,誤差の無祝などがしばしばみられる。眼科の基本的装置であるアプラネーション眼圧計においても人眼と家兎眼での測定値の単純比較は意味をもたない。異なる測定法による角膜厚の相違も1つの例である。今回,改めてフレアセルメータの原理を述べ,原理に基づく検査結果の解釈の重要性を考える一助としたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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