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特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 1.診断に必要な基本技術 一般的検査
瞳孔反応異常の検出法
著者: 内海隆1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.35 - P.36
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瞳孔反応としては次の7種類のものがある。①対光反応light reflex (光による縮瞳) ②近見反応near reflex (近見による縮瞳) ③精神知覚性散瞳psychosensory pupillary dilatation (mydriasis)(非常に大きな恐怖,怒りや驚き,耳が痛くなるほど大きな音や突然加えられた激痛による散瞳) ④三叉神経反射trigeminal reflex, oculo-pupillary reflex(角膜刺激などの三叉神経刺激による散瞳と,その後の縮瞳) ⑤暗黒反応darkness reflex (遮光による散瞳) ⑥閉瞼時の縮瞳(lid closure miosis) ⑦側方視時の散瞳(ターネイTuorney反応) このうち臨床的に利用されているのは①②③の3つであり,④⑤⑥は研究目的で使われる。⑦は存在が否定されている。
本稿では①②③について,その異常の検出法と注意点をわかりやすく紹介していきたい。
瞳孔反応としては次の7種類のものがある。①対光反応light reflex (光による縮瞳) ②近見反応near reflex (近見による縮瞳) ③精神知覚性散瞳psychosensory pupillary dilatation (mydriasis)(非常に大きな恐怖,怒りや驚き,耳が痛くなるほど大きな音や突然加えられた激痛による散瞳) ④三叉神経反射trigeminal reflex, oculo-pupillary reflex(角膜刺激などの三叉神経刺激による散瞳と,その後の縮瞳) ⑤暗黒反応darkness reflex (遮光による散瞳) ⑥閉瞼時の縮瞳(lid closure miosis) ⑦側方視時の散瞳(ターネイTuorney反応) このうち臨床的に利用されているのは①②③の3つであり,④⑤⑥は研究目的で使われる。⑦は存在が否定されている。
本稿では①②③について,その異常の検出法と注意点をわかりやすく紹介していきたい。
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