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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている

1.診断に必要な基本技術 一般的検査

電気生理学的検査—2.視覚誘発電位

著者: 水野谷智1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.52 - P.53

文献概要

 VEPとは?
 視覚誘発電位(visually evoked potentials:VEP)はさまざまな視覚刺激によって誘発される電位変化である。大脳皮質から記録されるためcorticalの語を入れてVECPともいわれているので,以下,ここではVECPを用いる。
 VECPは視覚領近くの頭皮上に電極を置いて記録される電位であり,視覚領付近の大脳皮質ニューロンからの総合的な電位と考えられている。網膜の中心部からの情報は視覚領の後部に拡大投射されているため,VECPは主として網膜の中心部の機能を反映する。また視覚領はもちろんであるが,視神経などの視覚情報を伝達する経路の情報を,刺激方法によっては中間透光体の状態や屈折などの情報も反映する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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