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特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 1.診断に必要な基本技術 眼底検査
網膜・視神経循環測定
著者: 玉置泰裕1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院眼科
ページ範囲:P.95 - P.97
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糖尿病網膜症,網膜血管閉塞症などの多くの網膜疾患の病態に網膜循環動態の異常が関与していることは,蛍光眼底撮影法などにより周知の事実となっている。また,緑内障性視神経障害,特に正常眼圧緑内障の病因として,機械的因子すなわち眼圧の他に,視神経乳頭の循環障害が関与することが示唆されている。したがって,網膜および視神経乳頭の循環動態を定量的に解析することが可能となれば,網膜および視神経疾患の病態を正確に把握し,さらに治療効果を判定していくうえで非常に有用であると考えられる。
本稿では,臨床応用が可能な種々の網膜および視神経循環測定法について概説する。
糖尿病網膜症,網膜血管閉塞症などの多くの網膜疾患の病態に網膜循環動態の異常が関与していることは,蛍光眼底撮影法などにより周知の事実となっている。また,緑内障性視神経障害,特に正常眼圧緑内障の病因として,機械的因子すなわち眼圧の他に,視神経乳頭の循環障害が関与することが示唆されている。したがって,網膜および視神経乳頭の循環動態を定量的に解析することが可能となれば,網膜および視神経疾患の病態を正確に把握し,さらに治療効果を判定していくうえで非常に有用であると考えられる。
本稿では,臨床応用が可能な種々の網膜および視神経循環測定法について概説する。
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