文献詳細
文献概要
特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 1.診断に必要な基本技術 眼疾患の診断に関する基本の知識
視神経乳頭炎・浮腫の鑑別診断
著者: 柏井聡1
所属機関: 1京都大学大学院視覚病態学教室
ページ範囲:P.102 - P.104
文献購入ページに移動 定義
眼底検査で視神経乳頭の隆起を認めれば,先天性に乳頭低形成のため隆起してみえるのか,後天性に視神経が混濁・腫脹して隆起してきたのかをまず区別する(表1)。
頭蓋内圧亢進による視神経乳頭の腫脹・隆起をうっ血乳頭(choked disc)と呼ぶ。英語圏ではこれをpapilledemaと称し,原因によらず視神経乳頭が腫脹・混濁した状態をdisc edemaという。日本語の乳頭浮腫はdisc edemaの意味で用いられることが多いが,混乱を避けるため,検眼鏡的所見は乳頭腫脹(disc swelling),乳頭隆起(disc ele-vation)のように具体的に記述し,脳脊髄圧の上昇を確認して初めてうっ血乳頭papilledemaと診断する。
眼底検査で視神経乳頭の隆起を認めれば,先天性に乳頭低形成のため隆起してみえるのか,後天性に視神経が混濁・腫脹して隆起してきたのかをまず区別する(表1)。
頭蓋内圧亢進による視神経乳頭の腫脹・隆起をうっ血乳頭(choked disc)と呼ぶ。英語圏ではこれをpapilledemaと称し,原因によらず視神経乳頭が腫脹・混濁した状態をdisc edemaという。日本語の乳頭浮腫はdisc edemaの意味で用いられることが多いが,混乱を避けるため,検眼鏡的所見は乳頭腫脹(disc swelling),乳頭隆起(disc ele-vation)のように具体的に記述し,脳脊髄圧の上昇を確認して初めてうっ血乳頭papilledemaと診断する。
掲載誌情報