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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 1.診断に必要な基本技術 眼疾患の診断に関する基本の知識

遺伝子診断とカウンセリング

著者: 真島行彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.145 - P.147

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 はじめに
 最近の分子生物学の進歩により,現在,遺伝性の網脈絡膜疾患,角膜疾患,神経疾患,緑内障などの疾患において,その病因となる遺伝子が同定され,患者のもつ遺伝子の変異がわかるようになってきた。多くの疾患は研究室レベルの話であるが,レーベル病の遺伝子診断は検査会社が有料で行っており,一般の臨床医が利用できる。
 実際に臨床の場で遺伝子診断が有用となる場合は,1)確定診断としての遺伝子診断,2)子供への遺伝のカウンセリング,または出生前診断,3)疾患の予後の予測,であろう。しかしながら,2)では,治療法のない疾患に関しては,倫理上行うことは困難なことが多い。これらのことを考えると,臨床に有用と思われる疾患は1)と3)の関連でレーベル病,2)との関連では緑内障と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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