文献詳細
文献概要
特集 眼科基本診療Update—私はこうしている Special lecture
画像ファイリングシステムと電子カルテ
著者: 永田啓1
所属機関: 1滋賀医科大学医学情報センター・眼科
ページ範囲:P.176 - P.178
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眼科では眼底写真やフォトスリットといった高精細のフィルム画像をずいぶん昔から日常的に使用してきました。診察室がカラースライドのつまったスライドボックスだらけになったり,蛍光眼底のネガであふれるといった風景はごく普通に見受けられます。あふれたフィルムは箱詰めになってどこかの部屋に大切にしまい込まれているかもしれません。いざ,必要なフィルムを取り出そうとしても,どこにあるのかがわからなくなったり,せっかく探しあてても,以前の学会で使用して戻していないために,スライドフォルダの肝心のところだけが抜けていたり,といった経験をされた方もおられるのではないでしょうか。
コンピュータが低価格化し,個人レベルで使えるようになってきたころから,眼底写真や蛍光眼底・フォトスリットなどのフィルムをデジタル化して残せば,以前の写真を捜し出したり,保存スペースを考えなくていいのではないか,といったアイディアがたくさん発表されてきました。しかし,あらゆる眼科のクリニックであたりまえにこうしたものが使用されるようには,いまだになっていません。
ここでは,画像ファイリングの問題点と現時点での実現方法,そして電子カルテとの関連について紹介します。
眼科では眼底写真やフォトスリットといった高精細のフィルム画像をずいぶん昔から日常的に使用してきました。診察室がカラースライドのつまったスライドボックスだらけになったり,蛍光眼底のネガであふれるといった風景はごく普通に見受けられます。あふれたフィルムは箱詰めになってどこかの部屋に大切にしまい込まれているかもしれません。いざ,必要なフィルムを取り出そうとしても,どこにあるのかがわからなくなったり,せっかく探しあてても,以前の学会で使用して戻していないために,スライドフォルダの肝心のところだけが抜けていたり,といった経験をされた方もおられるのではないでしょうか。
コンピュータが低価格化し,個人レベルで使えるようになってきたころから,眼底写真や蛍光眼底・フォトスリットなどのフィルムをデジタル化して残せば,以前の写真を捜し出したり,保存スペースを考えなくていいのではないか,といったアイディアがたくさん発表されてきました。しかし,あらゆる眼科のクリニックであたりまえにこうしたものが使用されるようには,いまだになっていません。
ここでは,画像ファイリングの問題点と現時点での実現方法,そして電子カルテとの関連について紹介します。
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