icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 2.治療に必要な基本技術 外眼部疾患の治療

涙道再建治療の適応と術式選択

著者: 栗橋克昭1

所属機関: 1栗橋眼科医院

ページ範囲:P.183 - P.186

文献購入ページに移動
 はじめに
 涙道再建は解剖に始まり解剖に終わるといってよい。正しい涙道の三次元の形態学的知識が最重要であるが,今まで信じられていたことが必ずしも正しくない。これが大問題である。
 涙道再建の失敗の原因のほとんどが不正確な三次元の形態学的知識に基づいている。涙道再建はprobing, silicone intubation,特にdirect siliconeintubation(DSI),dacryocystorhinostomy(DCR),またはそれに準じた術式(例えばcanaliculorhi-nostomyなど)に大別できるが,それぞれ単独に,あるいは組み合わせて手術を行う。DCRにおいては,涙道だけでなく,その周辺にある鼻腔や前頭蓋底などの解剖学的知識も重要である(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?