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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている

2.治療に必要な基本技術 外眼部疾患の治療

涙嚢洗浄とブジー法

著者: 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.187 - P.189

文献概要

 はじめに
 先天性鼻涙管閉塞は鼻涙管の末端の膜様閉鎖,すなわち下鼻道耳側壁の鼻涙管開口部のHasner弁による閉鎖である1)。このHasner弁を突破することが先天性鼻涙管閉塞の治療となる。
 涙道ブジー法は,流涙症の治療として乳幼児の先天性鼻涙管閉塞では通常1回で完治するため,“ブジーは魔法のつえ”と呼ばれても不思議でないほどである。一方,成人の後天性鼻涙管閉塞は線維性増殖を伴う粘膜の癒着によるので2),ブジー法は無効の場合が多い。
 ここでは主として先天性鼻涙管閉塞のブジー法について述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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