icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 2.治療に必要な基本技術 眼表面・角膜疾患の治療

治療的レーザー角膜切除術

著者: 下村嘉一1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.209 - P.211

文献購入ページに移動
 はじめに
 角膜表層の病変部の瘢痕,変性組織,あるいは沈着物に対して,従来は機械的切除,表層角膜移植術,あるいは電気分解などが行われていた。しかし,これらの方法ではときに術後角膜表面が不正になったり,混濁が生じたりして視力改善が不十分であった。しかし,1998年4月にエキシマレーザーによる治療的レーザー角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)が厚生省により認可され,本邦でも幾つかの施設で施行され,冒頭に挙げた疾患病変に対して良好な成績を収めている1)
 ここでは,PTKについて,その適応と実際に私が行っている手技について述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?