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特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 2.治療に必要な基本技術 眼表面・角膜疾患の治療
治療的レーザー角膜切除術
著者: 下村嘉一1
所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.209 - P.211
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角膜表層の病変部の瘢痕,変性組織,あるいは沈着物に対して,従来は機械的切除,表層角膜移植術,あるいは電気分解などが行われていた。しかし,これらの方法ではときに術後角膜表面が不正になったり,混濁が生じたりして視力改善が不十分であった。しかし,1998年4月にエキシマレーザーによる治療的レーザー角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)が厚生省により認可され,本邦でも幾つかの施設で施行され,冒頭に挙げた疾患病変に対して良好な成績を収めている1)。
ここでは,PTKについて,その適応と実際に私が行っている手技について述べたい。
角膜表層の病変部の瘢痕,変性組織,あるいは沈着物に対して,従来は機械的切除,表層角膜移植術,あるいは電気分解などが行われていた。しかし,これらの方法ではときに術後角膜表面が不正になったり,混濁が生じたりして視力改善が不十分であった。しかし,1998年4月にエキシマレーザーによる治療的レーザー角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)が厚生省により認可され,本邦でも幾つかの施設で施行され,冒頭に挙げた疾患病変に対して良好な成績を収めている1)。
ここでは,PTKについて,その適応と実際に私が行っている手技について述べたい。
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