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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 2.治療に必要な基本技術 水晶体疾患の治療

白内障手術装置の特徴と条件設定の決め方

著者: 杉浦毅1

所属機関: 1二本松眼科病院

ページ範囲:P.229 - P.234

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 白内障手術装置の特徴
 白内障手術装置は,より効率のよい核の破砕吸引を行いつつも,いかに前房の安定性を確保するかという二律背反する課題を満たすべく技術的な進歩を遂げてきた。
 現在の超音波水晶体乳化吸引術(PEA)の方向性には,2つの大きな流れがあると考える。1つには,ボトルを高くして前房内圧を高めて前房,後嚢を安定させ,high vacuumとhigh超音波(US)パワーとhigh aspiration rateで,短時間で効率のよい核の破砕吸引を目指す方向性である。もう1つは,装置の前房内圧センサーの機能を高めてhigh vacuumでも前房を安定させ,ボトルの高さとaspiration rateは通常どおりで,極めて低いUSパワーで,安全で角膜内皮に“やさしい”核の破砕吸引を目指す方向性である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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