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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 2.治療に必要な基本技術 緑内障の治療

続発緑内障の治療

著者: 阿部春樹1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.266 - P.269

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 はじめに
 続発緑内障(secondary glaucoma)は,原発緑内障に対する概念であり,種々の病因が含まれる。そして,その眼圧上昇機序により開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に大別されるが,前者はさらに4型に,後者はさらに3型に分類される(表1)。このように続発緑内障を,その眼圧上昇機序から7型に分類することは,治療法を選択する上で重要である。
 続発緑内障の治療法と,その予後はその病因によって異なる。したがって,適切な治療を行ううえで最も重要な点は,正しい診断を下すことである。
 次に,続発緑内障に共通の治療方針としては,まず原疾患に対する治療を行い,それと並行して眼圧下降手段をとる必要があるということである。すなわち,原疾患に対する治療としては,ぶどう膜炎に対するステロイド治療,血管新生緑内障に対する汎網膜光凝固術,そして水晶体脱臼や膨隆白内障に対する水晶体摘出手術が挙げられる。そして眼圧下降手段としては,薬物治療,レーザー治療,手術治療が挙げられる。
 以下に,代表的な続発緑内障の治療方針と治療法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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