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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻11号

2000年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療Update—私はこうしている 救急処置の実際

緑内障急性発作に対する処置

著者: 近藤武久1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科

ページ範囲:P.357 - P.360

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 はじめに
 緑内障の発作を起こしやすい状態としては,劇場や映画館で長時間暗所にとどまっているときや,また長時間の近業などが続いているときが多いとされている。その他,精神的な感動や感冒薬の服用などもトリガーとなる1,2)
 発作には,急激な大発作から極めて緩慢な小発作まで,いろいろな段階がある。したがって緩慢なタイプでは,あまり自覚症状も強くなくて自然寛解を繰り返して経過しているような例もある。急性の大発作では,自覚症状も激烈であり迅速な処置が求められる3)
 診断は臨床症状と細隙灯観察所見,隅角鏡所見,眼圧値などで診断は確定されるが,発症メカニズムの解析,的確な治療方針の決定には超音波生体顕微鏡検査(ultrasound biomicroscopy:UBM)は欠かせないところである4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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