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正常眼圧緑内障に対する治療の有効性と限界
著者: 山本哲也1
所属機関: 1岐阜大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1757 - P.1761
文献購入ページに移動 正常眼圧緑内障の管理は,高齢化社会を迎えた現在重要な課題である。本症の管理に関する臨床的に重要な最近の知見についてまとめた。本症の予後予測は困難であるが,予後に関連する眼圧以外の因子が次第に明らかになってきた。特に乳頭出血は重要である。本症の視野保持に眼圧下降療法は有効であるが,全例に有効とはいえず,また手術療法を試みる際には,手術療法の限界を見極めて行うべきである。カルシウム拮抗薬は一部の症例で有効性が認められている。将来的な治療としての神経保護的治療の可能性についても触れた。
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