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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻12号

2000年11月発行

文献概要

臨床報告

後発白内障のカラーマップ解析による臨床分類

著者: 吉田紳一郎1 藤掛福美1 高橋和晃1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1847 - P.1851

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 超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入を行った90眼について,手術3年後の後発白内障の混濁度をカラーマップ画像解析で定量化し,臨床分類をした。症例の年齢は平均70.3歳である。徹照像を前眼部画像解析装置(EAS1000®)で撮影した。後発白内障は,細隙灯顕微鏡撮影で線維増殖型とElschnig pearl型とに分け,カラーマップ解析所見との相関を検索した。線維増殖型では129cct以上の低濃度の混濁領域が多く,Elschnig型では129cct未満の高濃度の混濁領域が多かった。特に106〜128cctの部位ではElschnig型が有意に高かった(p<0.05)。以上のように,カラーマップ解析所見は細隙灯顕微鏡による後発白内障の2型と相関し,後発白内障の臨床分類に有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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