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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻13号

2000年12月発行

文献概要

連載 眼の組織・病理アトラス・170

毛様体平滑筋腫

著者: 吉川洋1 堤千佳子1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1882 - P.1883

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 毛様体に発生する腫瘍の1つに平滑筋腫leio-myoma of the ciliary bodyがある。比較的まれな腫瘍であるが,しばしば大型化し,悪性黒色腫との鑑別が問題になる。また,視機能を障害することがある。その意味で,悪性黒色腫に次いで重要な毛様体腫瘍である。
 平滑筋腫は,子宮,消化管,皮膚など全身のさまざまな部位に発生する。眼内では,毛様体や虹彩に発生する。虹彩の平滑筋腫は瞳孔括約筋や瞳孔散大筋に由来する。脈絡膜は血管平滑筋が豊富であるが,平滑筋腫の発生は少ない。したがって,毛様体平滑筋腫は,毛様体に豊富に存在する毛様体筋に由来するとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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